パラレルワールド

これは まだ小学生だった頃の 
遠い 遠い 鮮明な記憶


昼の休み時間のチャイムが鳴る
ボール遊びには目もくれず
校庭脇の飼育小屋へ一目散
いつものように 
石積みの上を ダッシュ 
せえので ジャンプ 
シュタッと 着地 
するはずが
あの日は 違った
小さな柵に けつまずき 転落

こりゃあ 頭から落っちゃうな 
やっちまったな と
子供ながらに 死を覚悟した
次の瞬間

ドスンっ

軽く 尻もちをついた感覚 

  あれ? 痛くない 
  どこも 痛くない・・・ なんで? 

  思ってたんと 違う・・・

恐る恐る 目を開くと そこは
“ 何事も無かったかのような世界 ”

  あれ? なんで? 
  なんで みんな 普通なん?
  いやいやいや 
  なんか あったでしょ 
  なんか あったやんな 
  なんか あったってばっ
  だって 私 
  いまさっき ここで 
  めっちゃこけたやん? 落ちたやん?

  え? どういうこと? なんなんこれ?
  もしかして 私 ・・・死んだん?


あの日 あの瞬間から 
“ 私は半分 死んでいる 半分だけで 生きている ”
そんな 不思議な世界を 半分だけ 信じている 

時空0

あっちの世界には もう戻れまい
もっぺん 死んだとて 戻れまい  

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