秘密基地

空き地

子供のころ 近所のともだちと いろんな遊びをした
かくれんぼ かげふみ だるまさんが転んだ 缶けり ドロケイ  
ブランコ靴飛ばし 河原で石投げ 段ボール土手滑り ザリガニつり
ベタな遊びを ひと通り経験して 最後に行き着いた遊びは 
秘密基地作りだった

背丈ほどの草が生い茂る広い空き地に 
拾ってきたダンボールで小屋を作った
小屋といっても 犬小屋サイズのひとり部屋
ひとりしか入れないから ひとりで遊んだ
ひとりだけの空間 ひとりだけの時間 ひとりだけの秘密
たいせつな場所だったけど たいせつな物は置かなかった
代わりに 部屋いっぱいに 絵を描いた
家族や ともだちの 似顔絵をいっぱい
ひとりになりたい? なりたくない?
そんな自分が よく分からないまま 大人になってしまった
ひとりは気楽 ひとりは自由 
ひとりは孤独 ひとりは不便
たいせつなことを学んだ あの場所は もうない

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